水草育成のためのCO2添加

水草とミナミヌマエビ

はじめてのCO2添加導入に際しての注意点

1.レギュレーターは減圧機能付きのものを用意する!

現在市販されている多くのアクアリウム用レギュレーターは減圧機能付きですので心配ないのですが
ネットオークション等で時々減圧出来ないレギュレーターが出品されているので確認しましょう。
形状、デザインは減圧機能付きレギュレーターと似ています。

減圧機能なしレギュレーターがお勧め出来ない理由
  • ボンベ内の高圧ガスが減圧されないため危険。
  • スピードコントローラー、電磁弁などの空圧パーツが使用できない。
  • レギュレーターの取り外しが難しい。



2.レギュレーターの小型ボンベネジ規格は5/8X18UNFを選択!

5/8X18UNF

一番流通が多くて安価に入手出来る小型ボンベの規格(5/8X18UNF)です。
ADA、テトラ等独自ネジ規格レギュレーターは専用のADA、テトラ製小型ボンベしか利用できないため注意が必要です。
大型ボンベ(ミドボン)に比べコストのかかるカートリッジ式小型ボンベはネジ規格(5/8X18UNF)を選ぶ事でランニングコストを抑えられます。
メーカー専用ボンベは流通も少なく価格も高めです。
また大型ボンベ(ミドボン)を使用の際も5/8X18UNF用のアダプターの方が入手が容易で安価です。
特にこだわりがなければネジ規格(5/8X18UNF)をお勧めします。




3.ボンベを大型ボンベ(ミドボン)にするか小型ボンベ(カートリッジ式)にするかの選択。

ミドボンとCO2レギュレーター
↑ミドボンと
小型ボンベ
↑小型ボンベ

ミドボンを設置できるスペースがあればミドボンをお勧めします。
多くの酒屋さんで取り扱っているため電話などで最寄りの酒店に問い合わせて見ましょう。
ミドボンは家庭で利用されるビールサーバー用にも貸し出されています。

ミドボンのおよその相場です

容器(レンタル)5000円+充填された液化炭酸ガス2500円 合計7500円

ボンベが空になり返却する場合は5000円が戻ってきます。
利用を続ける場合、空ボンベを酒屋に持ち込み新しい充填されたミドボンと交換ですので2500円のみ支払うことになります。
充填された新しい大型ボンベ(ミドボン)で即日添加が再開出来ます。


○ ミドボンのメリット
  • ランニングコストが非常に安い。
  • 一度で長期間使用できるため取り替え等の手間がかからない。
  • ボンベにガスが残っていてもバルブを閉じてレギュレーターのみ取り外せる。
  • バルブを閉じて一時保管が出来る。
  • 容量があるため複数の水槽への添加に向いている。
  • 残量型が付いている。

× ミドボンのデメリット
  • 設置する場所の確保(例:縦20px横20px高さ60p〜)
  • 空になった場合の交換(取扱店への持ち込み交換)




4.CO2添加のオンとオフ 電磁弁でのタイマー管理は必須?

電磁弁EXA

電磁弁も以前より安価に入手し易くなったためぜひ導入していただきたいです。
長時間の通電になるため発熱の小さいものがお勧めです。
電磁弁本体が高温になるほど製品寿命は縮まります。
夜間のCO2添加は生体、水草、バクテリア等にダメージとなります。
耐久性のある発熱の小さい電磁弁でしっかりとしたCO2管理が水草育成成功の早道です。




4.ボンベからスタートして〜接続手順が分からない...

質問・問い合わせの多い接続順序
複数の水槽に分岐させるのであれば接続するパターンも無数に考えられます。
まずは一つの水槽へ1カ所のみの添加でCO2添加がどういうものか把握しましょう。
市販品のCO2のセット品などを購入して後から小型ボンベから大型ボンベへ
または分岐させて他の水槽へ拡張して添加箇所を増やす等グレードを上げることも可能です。

接続順序の1例

@ボンベ
↓ネジによる接続(5/8X18UNF)
Aレギュレーター
↓耐圧チューブ
B電磁弁
↓耐圧チューブ
Cスピードコントローラー
↓耐圧チューブ
Dチェックバルブ
↓エアーチューブ
Eバブルカウンター
↓エアーチューブ
FCO2拡散器


レギュレーターセッティング

*バブルカウンター内に水が逆流してくるためEとFの間にもチェックバルブの設置をお勧めします。
*ワンタッチ継手は耐圧チューブをロック出来る仕組みを備えた専用継手です。

また接続する順番の問い合わせも多いですが
各パーツ間のチューブの種類の問い合わせも多いです。
基本的にワンタッチ継手部は耐圧チューブを使用します
ワンタッチ継手にエアーチューブのような柔らかいチューブをそのまま差し込むと
ロック出来ずにガス漏れを起こす場合がありますので使用しないでください。

*エアーチューブにはインサートリングを差し込むとことで先端化が硬化して
ワンタッチ継手にロックされます。
問題は耐圧チューブからエアーチューブへの切り返し方。
いろいろな方法がありますが上記の場合Dのチェックバルブにて切り換えています。

切り換え方法、参考にしてください。




a, が正当な切り換え方でしょうか。
耐圧チューブも綺麗に取り外せてエアーチューブ側もしっかりロックされ
取り外しも簡単です。
b, は安価に切り換えられますが、耐圧チューブの取り付け外しは容易ではありません。
熱湯等で耐圧チューブを暖めて差し込みましょう。
力を入れすぎて継手部が破損しないよう注意が必要です。
c, はエアーチューブ側のインサートリングがしっかりロックされていることを確認出来れば
問題なく使用できる方法です。
状況に応じて使い分けてみてください。




レギュレーター
ボンベの圧力を下げるための装置。(レギュレター)

ボンベ内は非常に高圧であるため いったん圧力を下げた状態で使用する。
レギュレーターは製品により減圧力が異なる。
一般に0.1MPa〜0.4MPaが主流。
複数の水槽に分岐させ添加箇所が4〜5カ所になる場合 0.3MPa以上は必要。
ミドボン
CO2(炭酸ガス)が入った緑色の大型ボンベ。

容量、サイズなど様々なものがある。
ガス酸素ボンベ取扱店、酒店などで入手出来る。
小型ボンベ専用のレギュレーターには アダプターを使って接続する。
ミドボンのネジ規格はW22−14(7/8-14UNF)
小型ボンベ
カートリッジ式の小型ボンベ。

15グラム〜100グラム等様々なサイズが存在する。
ネジの規格は5/8X18UNFが主流。
アクアリウムメーカー独自の規格も存在するため
購入の際は注意が必要。
容量の小さいボンベ(15グラム等)もネジ規格が異なる。
ミドボンに比べランニングコストは高い。
スピードコントローラー
CO2の流量を調整する空圧パーツ。

標準型と低速制御型が存在する。
アクアリウムでの調整では低速制御型が扱い易い。
標準型では微調整が困難。
スピードコントローラーはCO2の量の調整であり 圧力を調整するものではない。
例:水道の蛇口に相当し、水圧は調整出来ない。
レギュレーターに接続されているもの、単体であるもの
電磁弁に接続されているもの等、設置場所も様々。
CO2拡散器1つに対して1つセットするのがお勧め。
CO2拡散器2つ以上を1つのスピードコントローラーで制御しようとすると
各拡散器でCO2の排出量にバラツキが出てしまう。
電磁弁
CO2添加のONとOFFをタイマーを併用して可能にする空圧パーツ。

主に通電(家庭用100v)させると弁が開き
電源を切ると弁が閉じる。
このためタイマーを併用すると指定した時間だけCO2を添加させることができる。
通常レギュレーターの直後にセットする。
アクアリウムでの長時間の通電を想定して作られていないため
製品劣化の割合が小さい発熱の少ないものがお勧め。

各種電磁弁の比較
バブルカウンター
CO2の排出量が目視出来き、添加量を把握するパーツ。

点滴のようにCO2の気泡が水中を上がっていく様子が確認出来る。
1秒3滴、1秒5滴、5秒1滴など秒単位で計測し
水槽内の水草の量、種類に合わせて調整する。
スピードコントローラーでの調整後はタイムラグが生じるため 必ず設置したい。
またフィルター内、給排水ホース内での添加は添加量が確認し難いため
カウンターの設置は必須。
CO2拡散器
エアーストーンのようにCO2(炭酸ガス)を排出させるパーツ。

様々な形状が存在する。
エアーストーンのようなシンプルなもの、ガラス製品に埋め込まれたもの
バブルカウンター一体型のもの、給排水ホース内フィルター内、で添加するもの。
この部品はエアーストーンでは代用できない。
圧力のある炭酸ガスを 非常に細かく排出させるため高密度なセラミックが用いられている。

次の点で溶解効率は良くなる。
  • 水槽内添加であればなるべく底面に設置しCO2の滞水時間を稼ぐ。
  • 霧状に極小の気泡で拡散させ滞水時間を稼ぐ。
  • 水圧のある場所(水槽底面、ホース内等)。
  • ある程度の水流。
チェックバルブ(逆支弁)
CO2添加のOFF時に逆流する水の浸入を防ぐ弁

レギュレーター、電磁弁など水の浸入により製品の劣化が考えられるもの
またバブルカウンターに必要以上に水が入り計測し辛くなるなど
拡散器より浸入してくる水を防ぐ役割を果たす。
アクアリウム用のチェックバルブは消耗品であるため 定期的な交換。
あるいは2カ所以上設置して悪くなったものから入れ替える等の対応が○。
問い合わせの多い設置箇所ですが、ほぼあらゆるとこに設置可能で
とりあえず1つ目はバブルカウンターと拡散器の間にセットしましょう。
大型ボンベアダプター
小型ボンベ専用のレギュレーターをミドボンに取り付けるためのアダプター。

先端部が小型ボンベの形状をしており、反対側がミドボンのネジ径に合わせた
W22−14(7/8-14UNF)になっている。
小型ボンベ側はADA、テトラ等メーカー独自のネジ径の場合は注意する。
ワンタッチ継手
耐圧チューブを差し込むだけでロックされる継手

基本的に耐圧チューブ専用ですが、エアーチューブ先端ににインサートリングを
使用すればエアーチューブ、さらに柔らかいシリコンチューブもロックされます。
インサートリングを使った接続の方法は
当方でガス漏れは確認しておりませんがメーカー推奨でない点はご了承ください。
チューブ取り外しは継手先端部の樹脂リングを引き抜く方向と逆方向に
押さえてチューブを抜くと外れます。
耐圧チューブ
圧力に耐性のあるチューブ

アクアリウムではある程度炭酸ガスは減圧されたうえ
排出されていますので 電磁弁より先ではエアーチューブの使用も問題ありません。
ただしレギュレーターと電磁弁の間で柔らかいチューブを使用すると
通電が止まり弁が閉じるとチューブが破裂する恐れがあります。
レギュレーター〜電磁弁の間は必ず耐圧チューブをご利用ください。


はるデザインで取扱のレギュレータースペック比較

レギュレーター 減圧機能 対応ボンベ 減圧調整 ボンベパッキン
レギュレーターR3(販売終了) 減圧機能付き*1 ミドボン専用 固定式(0.4MPa±) 樹脂パッキン
R3-6分岐(販売終了) 減圧機能付き ミドボン専用 固定式(0.4MPa±) 樹脂パッキン
レギュレーターS5(販売終了) 減圧機能付き ミドボン専用 可変式(MAX〜0.3MPa±) 樹脂パッキン
レギュレーターR5 減圧機能付き 小型・ミドボン両用 固定式(0.38MPa±) ウレタンOリング*5
レギュレーターR6 減圧機能付き 小型・ミドボン両用 固定式(0.38MPa±) ウレタンOリング*5
レギュレーターS7 減圧機能付き 小型・ミドボン両用 可変式(MAX〜0.6MPa) ウレタンOリング*5
レギュレーターR1500 減圧機能付き 小型専用*2 可変式(MAX〜0.15MPa)*3 *4 ウレタンパッキン
レギュレーターR3500 減圧機能付き 小型専用*2 可変式(MAX〜0.35MPa) ウレタンパッキン


*1 当店の取扱レギュレーターはすべて減圧機能付きです。
*2 別売りアダプターで大型ボンベ(ミドボン)に取り付け可能。
*3 添加箇所4カ所程度までご使用頂けます。水槽1台に付き1つの拡散器であれば水槽4台程度維持出来る圧力です。
*4 圧力が弱いため圧力を必要とする器具はご使用頂けません。当店であればCO2ミキサー直噴が該当します。
*5 レギュレーターR5,R6,S7または別売りアダプターに使用されるパッキンはOリングタイプですので
  大型ボンベ取り付けの際はスパナ、モンキーレンチを使用せず手締めで取り付けてください。
レギュレーターR3は現在取り扱っておりません。

レギュレーターの選択に迷われた方に...
電磁弁、スピードコントローラー、メーター(1次、2次)付のレギュレーターR5,R6,S7はコストパフォーマンスが非常にいい。
R5とR6は全くの同スペックになります。流通の都合上名前を分けております。
シンプルでコンパクトなR1500、また某アクアメーカー採用のNTGレギュレーターR3500等、お好みで選択されて問題ございません。
また、製造国に気になる方は、R1500、R3500は日本製。レギュレーターR5,R6,S7は台湾製になります。
アクアリウムでの水草育成CO2添加、カルシウムリアクターでのご使用を想定してセレクトしています。